春に見かける、比較的目につく植物です。 個人的な趣味で半分以上は毒草です(笑) 配列は50音順です。 |
Anemone raddeana
キンポウゲ目キンポウゲ科・イチリンソウ属
2012/4/5 東京都 食毒:毒 学名を見るとわかりますが園芸植物のアネモネの仲間です(この仲間は多くが自生しています)。 アネモネに良く似たラナンキュラスの仲間も、キツネノボタン、タガラシなど多くが自生しています。 この仲間は基本的に有毒ですが、例外としてニリンソウは食べられます(無毒というわけではない)。 ニリンソウ、イチリンソウと比べると花の時期がやや早いです。 |
Erythronium japonicum Decne.
ユリ目ユリ科・カタクリ属
2012/4/5 東京都 食毒:可食 人気があるので保護区や公園で半ば植栽状態で保護されています。野生のものもちらほら見ます。 このあたりではそれほど珍しい植物というわけではないようです。 近年ユリ科は分割されましたが本種はユリ科にとどまっています。 |
Chelidonium majus L. var. asiaticum (Hara) Ohwi
キンポウゲ目ケシ科・クサノオウ属
2012/4/15 東京都 食毒:毒 とてもよく見かけるケシの仲間です。やや日陰のような湿っぽい場所に生えます。 大きい草なので多年草かと思っていましたが二年草です。 有毒ですがモルヒネの代用に使われていた時期もあるようです。 薬草として使うには副作用が強すぎるので適切でないとのことです。 |
Disporum sessile
ユリ目イヌサフラン科・チゴユリ属
2012/4/29 東京都 食毒:毒 丘陵〜低山帯の森林内部や日陰、市街地でも家の裏庭などに生えるありふれた雑草です。 また花が可愛らしいため斑入りの園芸品種がたまに植栽されています。 ただ、ナルコラン(アマドコロの斑入り品種)よりはずっと少ないです。 アマドコロやナルコユリの仲間に似ていますがこれらはAPGによる分類ですとクサスギカズラ目 スズラン科(クサスギカズラ科にまとめる場合もある)に分けられ、かなり類縁の遠い植物です。 本種はおそらく猛毒で有名なユリの仲間であるグロリオサに近縁と思われます。 毒成分は調べた限りでは不明です。上記の理由よりコルヒチンに近いアルカロイドを含む 可能性があり、食べるのは危険です。 種小名は「紫色の」の意味ですがこれはおそらく果実のことだと思います。 |
Corydalis lineariloba
キンポウゲ目ケシ科・キケマン属
2012/4/5 東京都 食毒:毒 ムラサキケマンやジロボウエンゴサクの仲間です。前2種と比べるとあまり見ない植物です。 北海道のエゾエンゴサクの近縁種で、こちらは山菜として食用にされています。本種も食用と書かれている文献もありましたが発行年が古いこと、ネットで調べても毒とする記述はあれど食べられるという記述は発見できませんでしたので、有毒としておきます。 なお、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサクなどの近縁種はほぼすべて有毒です。 |