ニセアシベニイグチ

Boletus pseudocalopus

イグチ科・ヤマドリタケ属

キノコ
典型的な色と形の若い個体
柄は剥いたモモのようである
2009/8/9

キノコ

キノコ
まるでコガネヤマドリのような色の個体群

キノコ
でも、裏返すと確かにニセアシ…
管孔の柄にかけての繋がり方(垂生)が独特で変色性もあるので見分けやすい
2015/9/4

食毒:可食?)
生息数:多い
根元が赤味がかる中〜大型のイグチです。近所の雑木林では夏になるとクリイロイグチ、ブドウニガイグチ、キアミアシイグチ、コガネヤマドリなどと並んで非常によく見られます。管孔は長さ1〜2mm程度と短く(薄く)垂生し、弱い青変性があります。
よく似たキノコでアシベニイグチがあり、そちらは青変性が強い、柄の赤味が鮮やか、苦味が強いなどの違いがあります。こちらは亜高山帯のキノコなので平野部や丘陵地ではまず見られません。
本種のうち東海地方に分布する傘の赤みが強いタイプを「アカジコウモドキ」「ニセアカジコウ」と愛好家が呼ぶ場合があります。アカジコウと本種はそれほど近縁ではなく、単なる他人の空似です。
アカジコウとは発生場所や管孔の長さのほか、管孔が本種は垂生、まれに直生する(アカジコウは離生)、柄に網目模様がほとんど目立たない(アカジコウははっきり細かい網目がある)ことで容易に区別できます。
近年ではヤマドリタケ属ではなくニセアシベニイグチ属Baorangiaに分類する場合もあります。

図鑑では毒となっていることが多いですが、「人により中毒する」レベルで、食べても大丈夫な人は普通に食べているとのことです。味はそこそこ美味だそうです。多少お腹の具合が悪くなる程度のようですが、当たったという話もネットで調べた限りはちらほら見つかりましたので、試食の際はくれぐれも自己責任でお願いします。

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